サイディング って何…?
サイディングとは外壁に張る仕上げ用の板材のことをいいます。サイディングボードともいわれます。
以前はモルタル(砂、セメント、水を練ってつくられる外装材)が主流でしたが、最近はサイディングが主流になってきています。割合でサイディング 8:モルタル2程くらいの普及率です。
サイディング は外壁を張る!というイメージです。
サイディングはデザイン、種類が豊富で窯業系[ようぎょうけい](セメント質と繊維質)・金属系(ガルバリウム鋼鈑)・木質系(天然木)・樹脂系(プラスチック)、と色々あります。現在は一般的に窯業系のサイディングが多く使われています。
窯業系のサイディングボード
窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜ、軽量・強度強化を実現したサイディングです。一般的な一戸建てに多いのがこの窯業系のサイディングになります。
メリット
- 安価でデザインが豊富
- 耐震性、耐火性に優れている
デメリット
- (素材自体に)防水機能が無い
- 蓄熱性が高い
- シーリングのコストがかかる
防水機能は塗装されますが、5〜10年で塗り替えしないといけません。(塗装費用がかかる)
我が家はKMEW(ケイミュー)の親水パワーコート16、モダンストライプを選びました。
シーリングとは、サイディングの目地の間に入れるゴム状の用な材料のことをいいます。別名でコーキングとも呼ばれます。風呂場などにあるゴムパッキンみたいな物を思い浮かべると想像がつきやすいです。
金属系のサイディングボード
金属系のサイディングで有名な物といえば【ガルバリウム鉄板】と聞いた事はないでしょうか?
ガルバリウム鉄板とは、アルミニウム、亜鉛、シリコンからなる合金メッキ鉄板です。
イメージとしては工場などの屋根、外壁に多く使われているのがガルバリウムです。※一昔前の工場などでは【トタン材】を使っている可能性もありますので注意。
最近ではこのガルバリウムを屋根や外壁に使っている一戸建て住宅がよく見かけるかと思います。
メリット
- 金属なのに錆びにくい(まったく錆びないわけではない)
- 耐久性がある
- 軽量なので耐震性にも優れている
- メンテナスフリー(必ずメンテナスをしなくていいわけではありません)
最近では色の種類も豊富になってきています。
デメリット
- 初期費用が窯業系より多額にかかってしまう(初期プランに組み込まれていれば別)
- 物理的な衝撃に弱い
- 雨音がうるさい
木質系のサイディングボード
木質系のサイディングというのは見たまんまの『木』ですね。木目柄の板を縦に張ったり横に張ったりできます。無垢の木をサイディングに使うことで世界に一つだけのオリジナルなサイディングができあがるのもいいですよね。
メリット
- 熱を吸収しにくいので、断熱性が高い
- 暖かみのある仕上がりになる
デメリット
- 他のサイディングよりコストがかかる
- 定期的にメンテナンスがいる
- カビが生えやすい・腐ってしまう
- 耐火性が気になる(低い)
木の木目は世界にその木一つしかありません。完全なオリジナルです‼︎サイディングにこだわっている家は部分部分で木質系のサイディングが使われていますね。
樹脂系のサイディングボード
樹脂系サイディングとは塩化ビニール樹脂で作られるサイディングです。アメリカなどで多く使われていますが、日本ではあまり普及されていないのが現状です。色が元々サイディングについているので塗装しなくてよく、長持ちするサイディングボードになります。
メリット
- 耐久があるので長持ちする
- 軽いので耐震性がある
- 塩害に強い
- 防火性がある
デメリット
- 窯業系に比べコストがかかる
- デザインのバリエーションが少ない
- 使っているハウスメーカーが少ないので実物を見れない事がある
サイディングはモルタルに比べると、窯業系の重さは2分の1以下、金属系は約10分の1と、軽い方が建物への負荷を減らせますし、耐震性も高いです。
又、サイディングは様々な質感や色の商品があるので、外観デザインやイメージに合わせて選ぶことができます。色はモノトーンやカラフルなもの、模様はタイル調、レンガ調、木目調のものなど様々です。又、サイディングはタテ張りと、ヨコ張りが出来たり、ヨコタテの組み合わせも可能です。
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